【コマセカツオ釣り方の基本】 相模湾コマセカツオタックルと釣り方
関東近郊で、釣り場も各漁港から近いため人気の相模湾のカツオ釣り。
相模湾のコマセカツオ釣りは、毎年8月1日に解禁され、8月初旬から10月後半くらいまでがシーズンです。
シーズンになると回遊するカツオを追いかけて、大きな船団ができるほどです。
カツオ釣りの魅力は、何といっても強い引きを味わえることと釣りたての新鮮なカツオが食べられること。
今回は、相模湾のコマセカツオのタックルと釣り方について解説していきます。
目次
- コマセカツオ釣りタックル
- セッティング
- 仕掛けの投入
- アタリ・合わせ・やりとり
- カツオの処理
- まとめ
1.コマセカツオ釣りタックル
相模湾でのコマセカツオ釣りは、時にはキハダマグロも狙えるため、マグロにも対応できる準備が必要です。
ロッド/竿
カツオ・キハダの両方を狙う場合、専用の大物釣り用のロッドが安心です。各メーカーから専用ロッドが販売されているので、対象魚にキハダ・カツオが含まれているロッドを選びましょう。
カツオ・メジマグロであれば、青物用のロッドでも可能です。
やり取りなどを考えると170cm~200cmのロッドで、短めのほうが扱いやすいです。
私が使用しているロッドは175cmでとても扱いやすいです。
ロッドは、スタンディンググローリア175。
コマセキハダに対応しているので、カツオは余裕です。
全長1.75m、おもり負荷80〜300号、強度重視の完全グラスソリッドワンピースロッド。
80号のコマセカゴでも柔軟に竿先は振れます。このバランスで3万円前後は、安いと思います。
コマセカツオのロッドについて、更に詳しく知りたい方は、関連記事で紹介していますので、参考になさってください。
関連記事・・相模湾コマセカツオ釣りロッド!185cm以下のおすすめ11選
リール
パワーのある電動リールか大型手巻きリール。PEライン8号~10号を400m以上巻いておく必要があります。
カツオ釣りは、タナが浅い(20m程度~5m)ので、手巻きでも十分勝負できます。ゴリゴリ力で巻き上げる感じが良いです。
使用しているのは、DAIWA シーラインLD 60II SP。
PEライン8号600m、10号500m巻くことができます。ちなみに10号を500m巻いています。
巻き取り長さHI118cm、LOW 52cm。キハダにも十分対応できる力があるのでカツオならゴリ巻きでも、ブレない安定感があります。
「DAIWAシーラインLD60Ⅱ SP」の詳細については、【キハダ・カツオ釣りの手巻きリール】DAIWAシーラインLD60ⅡSPがおすすめをご覧ください。
もう5年使っていますが、能力は衰えずに快適です。それなりの金額ですが、時期を見計らえば6万円台で探せる可能性があります。
関連記事・・Amazonで釣り具を安くお得に買う6つの方法!釣り具店と比較したメリット・デメリット
DAIWAのリールのメンテナンスについては、関連記事のDAIWAのリールのメンテナンス方法!メンテナンスは「SLP PLUS」の会員サービスがおすすめをご覧ください。
仕掛け
ハリス10号~18号。全長2m~3m。カツオの大きさや状況によって、ハリスを選んで使います。
関連記事・・バラシに効果あり!コマセカツオのオリジナル仕掛けを公開【相模湾コマセカツオ】
天秤
カツオ用天秤。マグロ用天秤。マグロとカツオで付け替えるのも時間がもったいないので、マグロ用天秤でカツオも対応しましょう。
コマセカゴ
80号~100号。各船宿などに確認してください。
2.セッティング
船に乗り込んだら、出船までの間に身の回りのセッティングを行います。いつ始まっても良いように万全に準備をしておきましょう。
キーパーのセッティング
ロッドを固定するためのキーパーを最初にセッティングします。キーパーは船宿で借りるか、持参します。カツオ釣りでは、必ず必要になります。
身の回りのセッティング
バケツ・桶・ザルをセッティングします。桶は、船尾側に置きます。船は常に前方から風を受けるため、右舷の座席の場合は、キーパーの右側。左舷の場合は、キーパーの左側です。移動中は、船内に入れておき、釣りが始まったら船外に出します。
「DAIWAシーラインLD60Ⅱ SP」の詳細記事は、【キハダ・カツオ釣りの手巻きリール】DAIWAシーラインLD60ⅡSPがおすすめをご覧ください。
仕掛けのセッティング
天秤・コマセカゴ・仕掛けをつなぎ、いつでも釣りが始められるようにセッティング。
オキアミの準備
コマセ用のオキアミを解凍します。バケツに海水を入れ、袋に入ったままのオキアミを投入します。
釣り場のポイント近くなったら、解凍したオキアミをザルに入れて桶の上に置きます。
コマセカゴにオキアミを6割程度入れておきます。
付け餌の準備
コマセ用のオキアミの中から、大きくてしっかりしたものを選び小さなタッパーなどに入れて冷やしておきます。
別売りの付けエサは形もしっかりしていて大きさも整っています。付けエサは、クーラーボックスで冷やして保管しておきます。
別売りの付け餌です。サイズは2L~3Lのオキアミ。
付け餌を付ける
付けエサは、大きくてしっかりしたものを使います。
尾の部分をハサミで切り、尾のほうから頭のほうにかけて針をまっすぐに通し、頭に近い部分で足のほうに針先を出します。針を出さずに丸く掛ける丸掛けもあります。
これは丸掛けです。目がしっかりと付いているものを選びましょう。
3.仕掛けの投入
釣り場のポイント近くになると、船が減速します。
船長の指示が出たら、仕掛けを投入します。
カツオの群れは常に動いているため、船長の合図が出たらすぐに仕掛けを投入できるように準備をしておきましょう。
この一瞬のスピードが釣果につながります。
①コマセカゴを海に投入します。ハリスに近い方の天秤を持って投入するとやりやすいです。
②リールをフリーにして、指でラインを抑えながら落ちる速度を調整します。
③ハリスを手で持ち、ハリスが絡まないように、送り込みます。
④仕掛けを投入したら、竿を持ち竿先を下げるとスムーズに送り込むことができます。
⑤指示ダナまでカゴを下ろします。船長の指示ダナが「20メートル」でハリスの長さが「3メートル」の場合は、「23メートル」まで下ろします。
⑥指示ダナまで下ろしたら、数秒待ってからコマセを撒き始めます。
そのあと、竿を1mほど上にしゃくりコマセをまきます。
同時にリールの糸を巻き上げます。
これを2回~3回繰り返し、指示ダナにコマセカゴを位置させ2分程度あたりを待ちます。
4.あたり・合わせ・やりとり
カツオは竿先にもぞもぞやコツコツとした前あたりがあります。
その前あたりの後に、竿が引き込まれた時が、合わせるタイミングです。
下に向けていた竿を素早く立てて、リールを巻き口に引っかかるように合わせます。
しっかりと合わせが決まったあとは、横走りするのを力で引き上げてきます。
早く取り込まないと、すぐにオマツリしてしまうので、ドラグをしっかりと締めて、力でねじ伏せましょう。
へたすると、違う船の釣り人の仕掛けに絡む場合もあるので、やりとりをするというよりは、本当に力勝負です。
コマセカゴが海面に近くなったら、竿をキーパーに置きコマセカゴを桶におきながら、ハリスを緩めないようにしてカツオの口先を海面に出します。
カツオは口先が海面にでるとおとなしくなります。近くの人にタモですくってもらい、無事釣りあげられます。
関連記事・・デカカツオバラシ7つの原因!仕掛けと取り込みがポイント【相模湾コマセ】
5.カツオの処理
釣りあがったカツオはすぐに血抜きをします。
カツオを頭のほうから、海水の入ったバケツに入れ、えらの部分に包丁を入れて血を抜きます。
カツオが自然にあばれて、血が抜けます。
カツオが動かなくなったら、すぐにクーラーボックスに入れましょう。
クーラーボックスは、海水を入れて袋に入った氷で冷やしておきます。
海水の濃度を保ったまま冷やすことが重要です。カツオは体温があがりやすいので、しっかりと冷やした海水に入れておくと鮮度が保たれます。
この冷やしが中途半端だとせっかくのカツオも台無しです。
関連記事・・【カツオは血抜きと冷却】釣りカツオを新鮮に持ち帰る方法3つのルール「相模湾」
6.まとめ
相模湾のカツオ釣りは、タイミングが合えば面白いほど釣れるときもあれば、群れがなかなか見つからないときもあります。直近の釣果情報を見て、釣れている時に行くのが一番釣れる確率も高いと思います。しっかりと準備をして相模湾に出かけましょう。
関連記事・・「相模湾カツオ」釣ったカツオの捌き方と鮮度を保つ方法
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