
釣り好きなら「SDGs」を理解して、海洋資源の保全に取り組もう!
「SDGs」という言葉をご存知でしょうか。
「SDGs」とは、世界中の様々な国で直面している、環境問題や差別、貧困、人権問題などの課題を解決して行こうという計画・目標のことで「持続可能な開発目標」と言われています。
釣り好きなら「季節・温度・天気・風・潮位・水温」など、自然を相手にすることが多いので、特に環境問題が気になるところです。
「持続可能な開発目標」は17の目標に分けられていますが、釣り好きにも取り組めそうな目標のひとつに「目標14 海の豊かさを守ろう」があります。
海の環境を守ることで魚などの海の資源を保全する事も目標のひとつになっているので、釣りをする一人ひとりが少しずつ意識して取り組むだけで「SDGs」に取り組んでいる事になります。
今回は、釣り好きが「SDGs」を理解して、海洋と海洋資源の保全に取り組んでいけるように、「SDGs」について解説していきます。

目次
- 「SDGs」とは?
- 「SDGs」17の目標
- 海洋資源の保全に取り組む
- まとめ
「SDGs」とは?
「SDGs」とは、「エス・ディー・ジーズ」と読みます。
「SDGs」は、「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった言葉で、「持続可能な開発目標」と直訳されています。
「 SDGs」は、Leave no one behind(誰ひとり取り残さない)持続可能な社会の実現を目指す世界共通の目標です。
2015年に開催された国連サミットにおいて、全ての国連加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。
2030年を目標期限として、17の目標と169の項目で構成されています。

「SDGs」17の目標
「SDGs」で掲げられている17の目標を見ていきましょう。
1.【貧困をなくそう】
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ。
2.【飢餓をゼロ】
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を促進する。
3.【すべての人に健康と福祉を】
あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する。

4.【質の高い教育をみんなに】
全ての人に包摂的かつ公正で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。
5.【ジェンダー平等を実現しよう】
ジェンダー平等を達成し、全ての女性及び女児のエンパワーメントを図る。
6.【安全な水とトイレを世界中に】
すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する。

7.【エネルギーをみんなにそしてクリーンに】
全ての人々に手頃で信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する。
8.【働きがいも 経済成長も】
すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用及びディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する。
9.【産業と技術革新の基盤をつくろう】
強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る。
10.【人や国を不平等をなくそう】
国内および国家間の格差を是正する。
11.【住み続けられるまちづくりを】
都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする。
12.【つくる責任 つかう責任】
持続可能な消費と生産のパターンを確保する。
13.【気候変動に具体的な対策を】
気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る。
14.【海の豊かさを守ろう】
海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する。
15.【陸の豊かさも守ろう】
陸域生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地の劣化の阻止及び逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る。
16.【平和と公正をすべての人に】
持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、全ての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する。
17.【パートナーシップで目標を達成しよう】
持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

海洋と海洋資源の保全に取り組む
現在、海にあるゴミの量は、魚の量よりも多いと言われています。
大切は魚が住めない環境を作らないためにも、そして大切な海の生き物がゴミを食べたりしないようにするためにも、釣り好きで釣りに行くことがある人は、海洋と海洋資源の保全に全力で取り組みたいものです。
ゴミの排出を減らす
釣りに出かける時には、食べ物や飲み物を持って行くことがあると思います。手軽で便利なのでコンビニでついつい購入することが多いですが、必ずゴミが出てしまいます。
少しでもゴミを減らすために、自宅で作ったものを容器に入れて持って行ったり、水筒などを使うとゴミの排出を減らすことが出来ます。

ゴミを捨てない・落とさない
海での釣りでは、風でゴミが飛ぶことがあります。海に落ちたゴミは拾うことも難しいので、ゴミは落とさないように注意したいですね。当たり前ですが、ゴミを海や川に捨てるのはやめましょう。

釣り糸や針
釣りの仕掛けの糸や針も海にとっては必要の無いゴミです。仕掛けを交換した後のハリスや針などは、海に落ちないように気を付けて持ち帰りましょう。
ゴミの分別
釣りに出掛けた際に出るゴミは、なるべく持ち帰ることが必要です。
船釣りなどは、ゴミを回収してくれるので、しっかりと分別して捨てるようにしましょう。
ゴミを拾う
釣りに出掛けた時に、釣り場にゴミが落ちていたら拾いたいものです。
ひとりひとりがゴミへの意識を持ち、常に釣り場をゴミの無い状態にする事で、海にたどり着くゴミの量を減らすことが出来ます。

魚のリリース
釣りで釣った魚の数が多くて、持ち帰っても結局食べずに捨ててしまうようであれば、必要な数だけ釣って魚が元気なうちにリリースしましょう。
食べるのには小さいような魚もリリースしてあげたいですね。

まとめ
釣り好きで海や川などの自然に触れる機会が多い人は、自然環境に関心があることでしょう。
今もこれからも、魚を釣る環境を残していくためには、世界中の人々が「SDGs」に興味を持ち、少しでも釣りの時に環境を守る行動をする事が、海洋資源の保全に繋がります。
それが結果として、持続可能な開発目標に貢献する事に繋がります。
魚を愛し、釣りを愛する釣り好きなら「SDGs」を理解して、海洋資源の保全に取り組んでいきましょう。

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