魚辞典

おもわず自慢したくなる、魚にまつわる5つの言葉

2023年9月28日釣り

当サイトは、アフェリエイト広告を利用しています。

島国日本では、昔から魚が食べられてきた歴史があるためか、魚にまつわる言葉がたくさんあります。普段使っている言葉でも、「えっ、そうだったの?」とおもわず自慢したくなるような言葉を5つご紹介します。

※言葉の語源は、諸説あります。

魚辞典

目次

  • ごり押し
  • とどのつまり
  • いかさま
  • あたりめ
  • アラを探す

ごり押し

カジカ(鰍)は、海にいるものと川にいるものがいます。関東圏では、ハゼと呼ばれていてとても身近な魚です。

北陸の一部の地域では、カジカは「ゴリ」と呼ばれていて、金沢などで「ゴリ」と呼ばれているのは、川のカジカです。

このゴリを獲るときの方法が変わっています。網を川の底に固定して、その網に入るように周りから無理やり追い込んでいく漁で「ゴリ押し漁」と呼ばれています。

この「ゴリ押し漁」が、物事を強引に進めるときに使う「ゴリ押し」の語源になっています。普段使う「ゴリ押し」の「ゴリ」が魚だったのは驚きです。

とどのつまり

高級食材にもなるカラスミは、ぼら(鯔)の卵でできていますが、その「ぼら」は成長するにしたがって呼ばれ方が変わる出世魚です。

地域によっても呼ばれ方は違いますが、関東では「オボコ」→「イナッコ」→「スバシリ」→「イナ」→「ボラ」→「トド」と名前が変わります。出世魚の呼ばれ方の最後が「トド」で終わって、それ以上を進むことがないことから、「結局」「つまるところ」などの意味で使われる「トドのつまり」となったと言われています。

ちなみに「いなせ」という言葉は、粋でさっぱりしているさまを表していて、その容姿やそのような気風の若者を指します。その「いなせ」、粋な気風の若者の間で江戸時代に流行った髷(まげ)の形が「イナ」の背中に似ていたことが語源になっています。

「おぼこ」や「おぼこい」なども、この出世魚のぼらの小さな幼魚「オボコ」から由来しています。「おぼこ」は、子供っぽい、世間を知らない、未熟などの意味合いがあります。

これだけ多くの語源を生み出しているボラは、古くから庶民に身近な魚だったのでしょう。高度成長期の河や海の汚染によって、その付近に住むボラの人気がなくなりましたが、汚染問題が改善された今でも人気は停滞したままです。新鮮なボラは、刺身で食べても美味しいのですが、人気になるのはまだまだ先になりそうです。

いかさま

魚を釣るときには餌を付けるのが一般的ですが、イカを釣る場合には疑似バリ(スッテ)を使います。餌がないのにイカを騙して釣ることから、人を騙す行為や詐欺、誤魔化すことを「いかさま」というようになりました。

イカ釣り師は、いかさましているんですね。

ケンサキイカ

あたりめ

するめの「する」は、博打や賭け事でお金が無くなる意味の「する(擦る)」や財布や金品を盗む意味の「する(掏る)」を連想させ縁起が悪いために、「するめ」の「する」を「あたり」に置き換えて、「あたりめ」と呼ばれるようになりました。

ちなみに「イカす」などのイカは、生きもののイカとは関係ないようです。

アラを探す

魚をおろすときによく使われる3枚おろし。魚を3枚におろすと頭と骨が残りますが、この残ったものをアラと呼びます。このアラについているわずかな身を探してほじくって食べることをアラを探すと言いますが、転じて欠点や小さなミスを探して指摘する意味になりました。

アラを探すような人間にはなりたくないですが、魚のアラを好むような人間になりたいですね。

アラ

2023年9月28日釣り魚の言葉

Posted by mitori